種別 国内論文 No. 15 年度 2007
論文名 炭酸カリウムを賦活剤とする高性能活性炭の調整
Preparation of High performance Activated Carbon from Cocoon with Potassium Carbonate
著者名 小島昭、上石洋一
掲載誌名 日本シルク学会誌 Vol.16 pp.45-50(2007)
 繭の新たな用途として活性炭としての利用を検討した。

 実験は、複数枚積層した平面繭を加熱プレスして繭板を作り、この繭板を窒素雰囲気下で炭化(350℃)して形状を保持したままの繭板炭とした。

 次いで、繭板炭を種々の賦活剤を用いて賦活したところ、炭化カルシウムを賦活剤として用いたものが最も高い比表面積を有することがこれまでの研究でわかった。

 本報では、さらに高い比表面積をもつ繭活性炭を調製するために、炭酸カリウムを賦活剤に用いた場合の賦活温度、賦活温度までの昇温時間などの賦活条件について検討を行った。

 この結果、炭酸カリウム水溶液に含浸した後、6時間要して800℃まで昇温し、この温度に1時間保持することで、比表面積5571m2/gの極めて大きな値をもつ活性炭が得られた。

 これは市販活性炭の比表面積の約5倍の値で、平均細孔径は0.5nmであった。
New usage of cocoon was investigated for applying activated carbon. The largest specific surface area of activated cocoon plate carbon was obtained by a treatment with K2CO3 in the former paper. In order to obtain more large specific surface area, various condition of activation were examined. In this study, the largest value of specific surface area was 5,571 m2/g, which was obtained under the condition of heating at 800℃ for 1 h after immersed in an aqueous solution of K2CO3.